こんにちは
野々村すずかです。
3月29日に映画「Teamその子」の主題歌とカバー曲を収録したミニアルバムをリリースさせていただいたのですが、
思い入れのある楽曲づくしで、ジャケットでは思いを語りつくせず、、、
こちらのブログでは、CDのプログラムノートに載せつくせなかった楽曲についてのお話や、レコーディング時のお話などをご紹介します!
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より演奏をたのしんでいただけるのでは、と思うのでご覧いただけますと幸いです。
さて今回はついに四曲目のEva Dell'Acqua作曲のフランス歌曲「Villanelle」についてご紹介します。
この曲を聴かれて、皆さんはどのような曲に感じられたのでしょうか。
フランス語が堪能な方以外はおそらく、音楽の印象などで、こんな内容の曲ではないだろうか、など予想もしていただくことができます。
どう感じられたのか、ぜひコメントで教えてくださいね!
Villanelleとは
Villanelleはフランス語で「牧歌」「田園詩」という意味です。
歌だけではなく、ほかに楽器が用いられた曲など、題に「Villanelle」とつくものはいくつもあります。
この曲はベルギー人の女性作曲家によって作られた楽曲です。
かもめがふるさとに向かって飛んでいく姿に、「私も同じように飛んでいくことを夢みている...」と憧れを抱く曲です。
この曲にはいくつか印象的なワードがでてきます。
太陽、ツバメ、ジャスミン、、、
日本的な風物詩というなれば、桜などがあがるのでしょうか。
異国の雰囲気を感じさせる音楽と歌詞です。
空との関わり
この曲は朝の澄み切った空を、ツバメが飛んでいくその姿に憧れをいただいています。
歌詞の中に空をみている私からの、美しいという言葉や、空に対する評価はありません。
しかしながら、「朝の澄み切った空」という言葉だけで、晴れやかで切ない気持ちが彷彿されるように思います。
コロラトゥーラ
さて、Villanelleで必要な声の要素は「コロラトゥーラ」というもの。
細かい音が連続したり、装飾がついたり、言葉のようにコロコロと声を転がすように歌う手法です。
この手法では色んな気持ちやモチーフを表現することができ、よく使われるのは恋に胸が高鳴る様子などが挙げられます。
オペラ有名なものだとオペラ『魔笛』夜の女王役の母が娘にぶちギレるシーンで用いられたり、オペラ『ホフマン物語』で、ゼンマイ仕掛けの人形が華麗に歌い上げたり。
(夜の女王は大学時代に長く取り組んだ役でもあるので、またやりたいんです!)
さてVillanelleではこのコロラトゥーラは、どのような効果があるのでしょうか。
文字に表すと「憧れ」となるものが、さまざまな形の音の連なりで表現されています。
私にとっては晴れ渡る空のような爽やかさもあれば、少し切なさもはらんだ気持ちの揺らぎを感じたり。
またコロラトゥーラの声は、よく鳥のようと言われることもあります。
もしかすると、ツバメのさえずりのように聞こえる方もいるかもしれません。
※和訳を見たい方がいらっしゃいましたら、出してくださっている方がいたので、以下にご紹介させていただきます。
次回はなぜクラシック曲をえらんだのか、クラシックへの思いなどをつづります。
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